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カテゴリー「ネット・SNSリテラシー教育と青少年保護」の記事

2014年12月 5日 (金)

SNSに依存する子どもたち(5)<家庭における対策>

20145 「SNS問題は、親とは全然話し合わない」と、ある女子中学生。確かに親世代にとってみれば、いまの子どもが使うSNSは複雑でよくわからない、と感じる部分もあるだろう。だが、そのままでは子どものトラブルを防げない。まずは親子で、SNSの使い方を考えることが重要である。そこで求められるのは「インターネット・リテラシー」教育だ。ネットが持つ特質を理解し、使いこなす能力である。

 ネット上に一度公開した個人情報は第三者によって他のサイトに簡単に転載され、自分のコントロールがきかなくなることをまず押さえよう。その上で、「本名や生年月日、住所など、個人が特定される情報を明かさない」「友達の本名や顔写真を勝手に載せない」よう指導する。SNSはネットで世界中に公開され、多くの人が見ていることを自覚させる。そこに潜む危険も教えたい。

 親自身がSNSに挑戦するのもいいだろう。ある女子高校生は、母親からSNSへの登録の仕方を聞かれたそうで、「私が色々教えたんです」とちょっぴり誇らしげだった。自ら子どもの世界へ飛び込めば、SNSの魅力や危険性もわかる。日頃から子どもとSNSを話題にすることで、トラブルに巻き込まれた場合の「相談しやすい雰囲気」を家庭内に醸成することにもつながる。

 なお、SNSに依存して過度に秘密を垂れ流す子どもには共通点がある。心に孤立感を深めているのだ。ある女子高生は、飲酒と喫煙をし、彼氏をコロコロ変えて求められるがままに性交する日々を、吐き出すようにSNSに綴っている。繰り返し出てくるのは、親への不満だ。「何もわかってないくせに口出しすんな」「いまさら親ヅラしたって遅い」「文句言うなら、なんで私を産んだんだよ」

 別の15歳の少女は、中学校を中退してフリーターになった。年上の彼氏と半同棲している。やはりSNSにはまり、ひっきりなしに書き込みを行なう。ほとんどが彼氏とバイトの話だ。家には滅多に帰らず、親にもあまり構われていない。

 こうした子どもたちは、SNSを「不安定な自分」の拠り所としているように見える。自分をさらけ出し、生きていることをアピールすることで、折れそうな気持ちを必死に支えているのではないか。不安定な心の背景には、家庭の基盤のもろさがある。我が子がSNSにのめり込んでいると感じる親は、怒る前にまず、子どもとの関係を見つめ直してみよう。

SNSを使うのは悪いことばかりではない。自己表現や、友人との絆の維持や、悩み相談の場でもある。賢く使えば便利な道具だ。もはやSNSは新たな「子ども文化」ともいえ、危険だからと大人がむやみに禁止すべきものではない。個人情報に関する注意や安全な利用方法、他人に迷惑をかけないモラルについて家庭でしっかり指導をしたら、あとは子どもを認め、見守ってみてはどうだろうか。


<完>
初出:月刊『子どもの文化』2014年5月号

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2014年9月 4日 (木)

「SNSいじめ、デートDV、リベンジポルノ」保護者向け講演@千代田区

東京都千代田区男女共同参画センターが主催した講座にて
講師を務めた。

「子どもとネットトラブル~親が学ぶインターネットとの付き合い方~」
がテーマ。
主に、小中学生の保護者向けである。

今回の講座は、なんと2週連続という豪華(?)版。
1週目は、
ネットいじめやデートDV、性的有害情報、リベンジポルノ問題について
現状や問題点を私が講演。

2週目は、
前回の話を受けて、
参加した保護者の方々にワークショップをして頂いた。

「気になるネット・トラブルについて我が子と話し合おう」という宿題を
事前にお出ししておいたので、
その上でトラブルの回避方法や、家庭でのルール作りを皆で考える。

このワークショップが
なかなか盛り上がりました!

日頃、保護者同士でこういう話をじっくりする機会は
あまり無いとのことで、
皆さま話が尽きない模様。

・「親子のコミュニケーションの重要さを感じた」
・「現実の話として、理解できた」
・「自分の中でうやむやになっていた部分がハッキリしたので
子どもと向き合ってみようと思った」
・「とても漠然としていたネットの問題点などがはっきりした」
・「子どもたちの置かれている状況が大きく変わり、とても危うい状況にあることがよくわかった。ネット情報の影響を改めて感じた。こわいけれど、しっかりとリテラシーを身につけたいと思った」

……などなど、沢山の御感想が。
関係者の方々、有難うございました。

そうそう、
「この講座の宿題のおかげで、ネットトラブルについて子どもと話すきっかけが作れた」
という嬉しい声も。

性的有害情報やリベンジポルノの問題なんかは特に、
機会がなければ子どもに言い出しにくいですよね。

どんどん私の講演のせいにして頂いて結構であります!


【参考文献】

1大人が知らない ネットいじめの真実

Book

プロフ中毒ケータイ天国
 子どもの秘密がなくなる日




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2014年8月11日 (月)

SNSに依存する子どもたち(4)<秘密流出が招くトラブル>

20145 SNSに個人情報を出すとは、第三者による接近を容易にさせるということだ。例えばプロフィール欄で「居住地」は曖昧に記入しても、「職業」の欄に「○○駅前のマックでバイトしてます」と書けば、居場所が特定されてしまう。第三者がSNSの顔写真で好みの女の子を見つけ、本人に会おうと思えば簡単に会えるのだ。学校名が書かれていれば、校門前で待ち伏せすればいい。

「学校向かってる。○○線ゲキ込み」など、SNSで自分が利用する電車の路線名や時間帯を明らかにしたり、よく行く店の名前を書いたりする子どもも多い。その子の生活パターンや行動範囲が、不特定多数の人々に把握されてしまう。

 また、携帯やスマホの位置情報を示すGPS機能をオンにしていれば、それらで撮影した画像にも位置情報が埋め込まれる。自分の部屋の画像をSNSに投稿すれば、自宅住所が知られる恐れもある。

SNSで個人情報を出したがために、性的な被害に遭う事例は多発している。出会い系サイトではないからと油断は出来ない。警察庁の統計によれば、SNSなどのコミュニティサイトを利用して児童買春や強姦などの被害に遭った児童は2013年上半期に598人で、前年同期に比べ89人も増えた。

個人情報を悪用した嫌がらせの形も様々だ。例えば「なりすまし」。攻撃したい相手のSNSから名前や顔写真、携帯電話番号やメールアドレスなどを勝手にコピーし、本人になりすました別のSNSを作り上げるのだ。なりすましは、主にネットいじめの一環として行われる。被害者になりすましたSNSで「私とエッチしたい人募集中」などと書き込み、被害者のもとに卑わいなメールや電話が集中するよう仕向ける。加害者は、被害者が困っているのを見て楽しむのだ。

自分がSNSに公開した個人情報が、出会い系サイトに転載されてしまうこともある。

中学3年のリエ(仮名・15歳)の携帯に、ある日、非通知で電話がかかってきた。取って見ると、男の人の声。「パンツ何色?」「きょうは何着てるのかな?」。そんな電話ばかり、一日に50件ほどもかかってきた。

 どうやら、リエがSNSに載せていた電話番号が、いつの間にか出会い系サイトに登録されていたのだ。しかも3つものサイトに。

一体、誰がそんなことをするのか。「犯人は大体特定できます」とリエは言う。「元彼とかですね。別れて一週間後ぐらいにバンバン変なメールくるから、『あ、登録したな』と」

 フラれた腹いせにやるのか。世間では女子の方が感情的と考えられがちだが、男子の執着心の深さも相当なものである。最近では、別れた彼女の裸画像をネットにさらす「リベンジポルノ」と呼ばれる現象も発生している。

友達による犯行のこともある。中学2年のユカ(仮名・14再)が仲良しグループの1人とケンカした後、SNSに卑わいな書き込みが押し寄せた。その友人が、ユカになりすまして出会い系のチャットをやり、「私のSNSにメッセージちょうだいね」と勝手にURLを公開したのだ。

「この前もSNSに、『一緒にチャットした○○だよ』ってメッセージが来ました。『誰ですか』って返信したら、『ユカちゃん覚えてないの?オレだよオレ』って。『すいません、SNSが悪用されたんだと思います』って返事しても、『え~、でも……』とか、すごく言われるんです。怖かった」

 SNSに秘密を載せる子どもたちは、一昔前には考えられなかったトラブルに巻き込まれている。


<続く:不定期連載>
初出:月刊『子どもの文化』2014年5月号

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2014年7月14日 (月)

SNSに依存する子どもたち(3)<なぜ秘密を公開するのか>

20145「SNSで顔を公開しても別に危険とは思いませんね。もし地元で気付かれて声かけられたら、逆に嬉しい。『ああ、知ってるんですか。ありがとうございます』みたいな。本名や顔画像があった方が、見る人も安心してコメントしやすいだろうし」

 こう、ある女子中学生は語る。子どもにとって、SNSは「出会い」に不可欠な道具となりつつある。恋人はいるのか。どんな趣味を持っているのか。新しく知り合った人からこうした情報を聞き出すには、ある程度時間をかけて仲良くなることが必要だ。だがそれも昔の話。いまは、個人情報満載のSNSがこの手間を省いてくれる。とりわけ春の進学・クラス替えシーズンは、SNSの面目躍如となる。

クミ(仮名・16歳)は高校に入学したての時期、新しいクラスの女子たちとSNSのURLを交換した。早速、相手のサイトに「挨拶コメント」を書き込み合う。クミのサイトにもたくさん届いたというので、見せてもらった。「クラス一緒です。学籍番号も近いよ、よろしく!」「同じクラスだよ~!! 絡みましょ♪」「一緒だね。これからヨロシク」

なかには、「きょう話しかけるね。よろしく!」と書かれたものもあった。送信時間は朝の6時半。わざわざSNSで「予告」をしてからでないと話しかけられないのだろうか。突然話しかけて、拒絶されるのが怖いのだろう。別の女子からもクミ宛てに「声かけて~。話したい!」「明日絶対話そうね~」などと書き込まれていた。いまの子どもたちは、相手に不快感を与えないよう、とても臆病になっている。

 だがクミは、「SNSがあるから、友達が出来るきっかけになる。逆に助かってます」と言う。

「直接会って自己紹介するときも、SNSにもう詳しく書いてあるから、話が早いし。SNSがあるとないとでは、友達と仲良くなるスピードが変わってくる。SNSがなければ直接色々と自分のことを口頭で説明しなきゃならないんだろうけど、一回SNSやっちゃうと、こっちの方がずっと楽だなって」

 SNSに本名や素顔を載せるのも、こうした友人作りの一環である。クミももちろん、自分の個人情報を公開している。「本名を出した方が、誰だかわかるじゃないですか。検索にひっかかるし。プロフィール欄にも顔写真を貼っておけば、学校や地元なんかで『ああ、あの子SNSで見た子だ』ってなるから便利」

 実際には、ネットに公開した情報は世界中の人に見られるものだ。だが、クミは意識していない。「私のSNSを見るのは、女の子とか地元の人だけだと思う。特に怖さとかは気にしてないですね」


<続く:不定期連載>
初出:月刊『子どもの文化』2014年5月号

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2014年7月10日 (木)

子どものネット・携帯利用意識調査にコメント(共同通信)

「直接は言えないことも携帯電話やメールなら言える」と考えている小中学生が
4割を超す
ことが、内閣府の意識調査で明らかになった。

こうした子どもの数は、2006年の調査に比べ増加している
(特に小学生は約2倍!)。
また、
「自分に自信がない」と感じている女子中学生も約7割に上った。

このような現状の背景について、
私は
青少年のネット利用を取材してきた立場から、
共同通信によるインタビューにお応え。

掲載内容は以下の通り:

--------------------------------

<青少年のネット利用に詳しいメディアジャーナリストの渡辺真由子さんの話>

「調査結果は、生のコミュニケーションに臆病な子が増えている実態を反映している。
いきなり友だちに話し掛けて拒絶されるのが嫌で、
事前にLINE(ライン)や会員制交流サイト(SNS)で
仲良しグループの話題をチェックしておく子もいる。

SNSは女子の利用頻度が高い。
女子で自信がないケースが増えているのは、自分がネット上で
常に他人からの評価にさらされていることが背景にある。
フェイスブックの『いいね!』や、ツイッターのリツイートの数が少ないと傷つくことになる」

---------------------------------

Book 子どもたちが「臆病化」しているという私の分析は、
拙著『プロフ中毒ケータイ天国 子どもの秘密がなくなる日』
詳しく述べているので、御参考にどうぞ。

なお、
今回のコメントは本日、全国の新聞に配信されたようだが、
どれに載ったかは知りませぬので、
良かったらお手元の朝刊をチェック下さいまし。



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2014年6月30日 (月)

SNSに依存する子どもたち(2)<無防備な子どもたち>

20145  ほとんどのSNSには「自己紹介」機能がある。プロフィール欄に画像や文章を載せ、自分をアピールするのだ。自己紹介用の画像として大半の子どもが使うのは、携帯やスマホのカメラで撮影した自分の顔写真だ。顔の一部を隠す用心深い子もいるが、多くは素顔をそのまま公開している。写真シール機(通称「プリクラ」)で友達と一緒に撮った写真も目立つ。最近のプリクラは、撮影した写真をシールにするだけでなく、画像にデジタル化して自分の携帯に保存出来る。ある女子中学生は、「友達も私の顔をSNSに普通に載せてるから、お互い特に気にしてない。いちいち許可取る感じじゃない」と話す。

  プロフィール欄の項目はSNSにより様々だが、主に「名前」「居住地」「誕生日」「職業」など。特定されないよう大まかに記入すれば良いものを、子どもは 簡単に個人情報をさらす。「名前」の欄に本名、「職業」の欄に学校名と学籍番号など、尋ねられている範囲よりも詳細な情報を出してしまうのだ。自ら進んで、である。これでは、サービス提供側が個人情報を出させないよう項目を工夫しても、あまり意味がない。

 文部科学省の調査(2010) では、SNSなどのコミュニティサイトに見られる不適切な書き込みのうち、実に9割近くが中高生によるものだった。不適切な内容別で最も多かったのが個人情報の公開で、全体の60%を占める。このうち、所属先の学校・団体名を明かしていた書き込みが66%に達した。

 SNSにおけるもう一つの主要な機能が「実況中継」である。いま何をしている、誰といる、何を考えている等を、文章や画像で投稿するのだ。「これから渋谷でカラオケ」「まじムカつくんだけど」「部活終わった」などと1日に数回、多い子は10回以上書く。詳しい状況説明が抜けているので、あかの他人が読んでもよくわからない。だが、仲間内ではこれで通用する。「きのうカラオケ行ったの?」など、SNSに書いた内容が友達との会話のネタになるのだ。

 「友達のSNSをこまめにチェックするから、結構話題がはずむんです。直接聞いて、もし教えてくれなかったら、ちょっと気まずいんで」と、ある女子中学生が打ち明 ける。KY(空気が読めない)と見なされることを恐れ「臆病化」する子どもたちの間では、「きのう何してた?」と相手に直接聞く形のコミュニケーションは、省略されつつある。

 画像の投稿内容も赤裸々だ。「学校のトイレで仲間とヤンキー座り」、「自習中の教室でプリンを食べる」、「体育館でジャージ姿」などなど。携帯持ち込み禁止のはずの学校で、いかに子どもが学校内でも携帯カメラを多用しているかがわかる。自分の顔も友達の顔もそのまま大量に出す無邪気さには、唖然とするほどだ。「散らかっている自分の部屋」「彼氏といちゃいちゃ」など、かなりプライベートな画像も目につく。15歳の女子中学生は、彼氏とシャワーを浴びた後の2人の裸(肩から上)を公開していた。

  ある女子高校生は、教室でいじめられているらしい男子生徒の後ろ姿を撮影してSNSに載せ、「噂のアイツだよね」とコメントを添えている。他人の画像を公の場にさらし、皆で笑い合うのは立派なネットいじめだ。だが彼女たちは、内輪の友人と写真付きの交換日記をしている感覚なのだろう。


<続く:不定期連載>
初出:月刊『子どもの文化』2014年5月号

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2014年6月24日 (火)

SNSに依存する子どもたち(1)

20145 「A高校受かったよ!」。合格発表を確認して早速SNSに書き込む。「同じ高校受かったからよろしくね」。ほどなく、コメント欄に見知らぬ女の子からメッセージが届く。2人はすぐに意気投合。「これで入学後も1人ぼっちにならなくていい」と安心する……。

この春、似たような光景が多くの子どもの間で見られたことだろう。ツイッターやフェイスブック、プロフ、LINEといったインターネット上のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する子どもの割合は増加傾向にある。

内閣府が2013年に実施した調査によれば、携帯電話・スマートフォンを所有する高校生のうち、SNS等のコミュニケーション系サイトの利用率は51.3%で、前年より15%以上伸びた。彼女ら彼らの日常に、SNSは着実に浸透してきている。

SNSでは個人が自分専用のスペースを持ち、文章や画像、動画を投稿したり、他者と交流したりすることが出来る。友人の輪を広げるには便利なサービスだ。だがいま子ども達はこのサービスを利用して、本来秘密にすべきような自分の個人情報を、惜しげもなくさらけ出すようになっている。

本稿では、私が取材した経験に基づきながら、子ども達の秘密がSNSにあふれている現状とその危険性、対策について述べたい。


<続く:不定期連載>
初出:月刊『子どもの文化』2014年5月号


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2014年5月28日 (水)

『Oggi』で「働く女性のネット・SNSリテラシー」対談

Oggi20147 きょう発売の『Oggi』7月号(小学館)で、
「Oggi大学」という企画に登場している。
旬のトピックについて、
モデルの方と対談するというもの。

今回のテーマは
「働く女性のネットリテラシー」。

いまや、スマホやSNSは
仕事を持つ若い女性に欠かせない
ツールとなっている。

その分、ネット上でトラブルに巻き込まれることも
増えているのではないか?ということで、
安全に利用するための注意点をお話させて頂いた。

・ネットリテラシーとは何か
・働く女性にありがちなSNSトラブル
・ネットにあふれる情報を見極めるコツ(受信者編)
・個人情報や画像投稿で気を付けたい点(発信者編)

対談では
モデルの方のブログも「診断」させて頂いた。
文章や画像からプライバシーが侵害されないよう、
よく考えられていてバッチリでした!

「Oggi大学」は巻末の見開きページにあり。
よろしければチェックしてみて下さい。


ちなみに先日の『Domani』といい今回の『Oggi』といい、
いずれも私が愛読してきた雑誌なので
御協力できるのは嬉しいことである。

何を隠そう、地方で育った私は、
10代の頃から雑誌少女であった。
中学生で『Candy』、高校生で『Seventeen』を中心に
様々な雑誌をむさぼり読む日々。

地方在住の少女にとって、
雑誌は東京の息吹を伝え、
ファッションやメイクや恋愛のノウハウを教えてくれる
貴重な情報源だったのだ
(ファッション誌に載っていた「合コン」という言葉がわからず
「あいコン」と呼んだりしてたな~)。

雑誌は私の成長を支えてくれた存在。
いまようやく、恩返しが出来ているのかもしれない。


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2014年4月25日 (金)

TBS「Nスタ」にコメント(ネット・SNSリテラシー)

TBSのニュース・情報番組「Nスタ」が
子どものネット・SNS利用に関する問題を取り上げるとのことで、
インタビューにお応えした。

・子どもたちがSNSなどを利用する上で何が問題になっているのか?

・子どもたちがをネット利用を通じて犯罪に巻きこまれてしまう背景には何があるのか?

・家庭、企業、学校は子どものネット利用についてどう対峙すればいいのか?
……などなど。

ネットいじめや性被害の事例を交えながら
お話させて頂いた。

近々オンエアされるかと思います。

それにしても最近
カメラの前でライトが当たると、じわわ~と目が潤む。
これは花粉症のなせる業でせうか??


【参考文献】

1大人が知らない ネットいじめの真実

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2014年4月 2日 (水)

東京都「ネットと人権」啓発映像に出演

東京都人権啓発映像「インターネットと人権」に出演した。
制作は東京都総務局。

スマートフォンなどの普及に伴い、ネットを介した人権侵害は増大している。
今回の映像作品は、
「ネットによる誹謗中傷」と「青少年を取り巻く危険性」をテーマにしており、
法的な側面を弁護士の方が、
実務的な側面を私がコメントしている。

私のお話では、
SNSや無料アプリを使ったいじめや性被害の現状、
トラブルに巻き込まれないための対策、
児童を守るために家庭や学校がすべきこと等を
解説させて頂いた。
「大人に対するモラル啓発」の重要性についても述べている。

作品の最後には、
東京都と国の相談窓口も紹介され、
トラブルへの­早期対応・解決への足掛かりとなる内容だ。

ネット上での公開はこちら。

そうそう、新年度スタートにあたり
公式ホームページもリニューアルしました!
私の書斎にお招きする感じです。
Twitter_2


 


【参考文献】

Photo_2
『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)

 望まない妊娠、中絶、デートDV……
  青少年の 「性的有害情報対策」としての
  メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?

関連の動き色々



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