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カテゴリー「恋愛リテラシー」の記事

2014年4月18日 (金)

大学講義「メディア・リテラシー」がスタート!

今年度も大学での講義が始まりました!
私がいま教えているのは相模女子大学。

「メディア・リテラシー」をテーマに、
ニュースや映画、広告、インターネットを読み解いていく。
学期後半では、学生たち自身による取材や撮影を通し、
「発信者」の立場も学んでもらう予定だ。

なかでも人気があるのが「恋愛リテラシー」。
若い女性に知っておいてもらいたいこととして、
メディアの恋愛や性に関する情報の偏りや誤解、
デートDVの問題を取り上げている。
女子大生たちは色々身に覚えがあるようで、
レポートでは深刻なエピソードが綴られてきたりする。

この講義は2年生以上向けだが、
私は1年生向けにも、「エッセイ・小論文の書き方」講義を担当中。
1年生の時に書き方講義を受けた学生が、
2年生になるとメディア・リテラシー講義を受講する現象も見られるようになった。
嬉しいことでおじゃる。

ふと気がつけば、
カナダから帰国後の2007年から
慶応大学メディア・コミュニケーション研究所で教え始めたのを皮切りに、
複数の大学で教壇に立ってもう8年目になる。

学生が知識を吸収してどんどん成長していく様子を見るのは楽しいし、
私自身の学びにもつながる。
出来るだけ続けていきたいものです。

そうそう、
私の大学講義に関する詳しい情報はこちら!


【参考文献】

Photo_2
『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)

 望まない妊娠、中絶、デートDV……
  青少年の 「性的有害情報対策」としての
  メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?

関連の動き色々



Book3オトナのメディア・リテラシー
         (リベルタ出版)  
◆大学入試 出題文献 
◆学研小論文模試 出題文献





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2014年4月 7日 (月)

恋愛リテラシー講座@港区

「恋愛リテラシー ~女と男の描かれ方~」
をテーマに講演を務めた。
東京都港区人権・男女平等参画係の主催。

恋愛リテラシーとはメディア・リテラシーの一種で、
「メディアが発信する恋や性の情報をうのみにせず
批判的に読み解く能力」
と私は定義している。

・メディアは恋愛をどう描くか?
・女性と男性によるメディアの性情報に潜む誤解
・デートDVや性暴力との関連

……などについて、お話させて頂いた。

内容が内容だけに、参加者には
恋愛真っ只中の若い人が多いかな、と予想していたが、
フタを開けてみると意外にも
若い方からご年配の方まで、幅広い年代の方々がご参加下さった。

自分ごと、あるいは子や孫のこととして
恋や性というのは、永遠に関心を持たれるテーマなのやもしれません。
メディアの恋愛や性表現について気になる点を話し合うワークショップも、
なかなか盛り上がりました。

参加した方々からは以下のような感想が:
・「思っていた内容よりも大変深いものでした。ありがとうございました」
・「わかりやすく、具体的」
・「もっと多くの若者にも、今回の情報を知って欲しいと思いました。また家庭・学校教育があてにされていない現実を知らされ、ビックリしました」
・「メディアの恋愛や性の描き方を分析的に考えることができた」
・「興味をもてた。男女の意見をワークショップで聴くことができた」
・「メディアの情報に流されないようにしようと思った!」
・「メディアを一歩引いた目線でみようと思う。小さい子にもそのようにさせたい」
・「ジェンダーの視点からメディアへの鋭い視線を持ちたい!!」
・「男性の自分としては、友人よりもメディアによって性や恋愛の情報を得ることが多いが、そのメディアも人間の意図によって作り出されたものだとわかった」
・「なかなかない講座内容で参考になりました」
・「性というと恥ずかしく思うが、こういうテーマを話し合ったりできる経験は、年齢に関係なく、貴重だと思う」

……等々。有難うございます!

なお、今回の講座は
港区の若い男性職員の方が
拙著『オトナのメディア・リテラシー』をお読みになり
企画下さったもの。
「恋愛リテラシー」という概念がまだ新しいものである中、
先見の明がありますね。

携帯やスマホのネットで子どもも簡単に恋や性の情報にアクセス出来る現代、
リテラシー教育のニーズはますます高まってくることだろう。
より詳しい話は私の新刊『性情報リテラシー』で述べてをり。


【参考文献】

Photo_2
『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)

 望まない妊娠、中絶、デートDV……
  青少年の 「性的有害情報対策」としての
  メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?

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2014年2月25日 (火)

「恋愛リテラシー」でコメント(毎日新聞)

20140224_2

















御報告が遅れて恐縮だが、
今月24日付の毎日新聞朝刊(首都圏版)でコメントしている。

「恋活」特集にて。
恋活とは恋に関する活動、ということで
恋愛や性に関する話題を取り上げるコーナーだ。

今回の記事に登場したのは、ある女子大生。
周りの女友達がみな性交を経験していることに焦りを感じ、
急ぐあまりに男性選びと初体験に失敗してしまったという。


こういった状況にならないためのアドバイスや、
自分らしく恋を進めるための方法などについてコメントさせて頂いた。

この女子大生のようなケースは、
私が取材するなかでも決して珍しくない。

Photo 拙著『性情報リテラシー』で実施した
大学生アンケートによれば、
性交の最大の情報源として「友人」を挙げる女子は57%で、
最も多い。
2位は「メディア」で、30%。

一方、
男子にとって性交の最大の情報源は「メディア」で、
60%と圧倒的な割合を占めている。


友人やメディアからの性情報に振り回される若者たちが
どのような性体験に直面するのか……。

そのあたりの現実をコラム「メディア情報にゆれる初体験」でルポしているので、
よろしければどうぞ!


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2014年2月12日 (水)

桐朋学園でメディア・リテラシー講義

桐朋学園芸術短期大学にて「メディア・リテラシー」の集中講義を担当することになり
参上してきました。

2日連続で計8コマを担当。
前半は「受信者のリテラシー」、
後半は「発信者のリテラシー」を学んでもらう講義を組み立てた。

前半講義のテーマは以下の4つ:
・メディア・リテラシー入門
・「言葉使い」のリテラシー
・インターネット・リテラシー
・恋愛リテラシー

こうして情報の読み解き方を一通り伝えた後、
後半講義では学生たちに「発信する側」として
実際に取材やリサーチ、プレゼンテ―ションをしてもらう。

プレゼンテーマはずばり「恋愛」。

限られた時間にも関わらず
学生たちは取材やデータ集めに奔走し、
思い思いにトピックを定めた。

「結婚が本当に幸せなのか?」
「恋人のストーカー化」
「2次元恋愛」
「恋愛と女子力」
などなど。
ふ~む、個性が出ますねぇ。

このプレゼン体験を経て、
学生たちからは
「客観性を示す難しさがわかった」
「情報の根拠やデータの出所を明らかにする
必要性に気付いた」
「メディア情報も切り貼りされたものだと理解した」
等の声が。
メディアの見方や、自分が発信することへの責任について、
気づきを得てもらえれば幸いである。

ところであなた、
2日間たて続けに12時間しゃべったことあります?
もう、喉ヒリヒリでんがな。


【参考文献】

Book3オトナのメディア・リテラシー
         (リベルタ出版)  
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最新刊!性教育とメディア・リテラシー
Photo_2
『性情報リテラシー』

・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
 リテラシー教育はどうあるべきか? 

関連の動き色々




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2013年12月17日 (火)

「恋愛リテラシー」のミニ講義@慶応SFC

元・TBSキャスター&内閣審議官の下村健一氏が担当されている
慶応大学SFCのマスコミュニケーション講義に飛び入り参加。
「恋愛リテラシー」について、お話させて頂いた。

・「恋愛リテラシー」って何?
・メディアの恋愛情報と異性のキモチのズレ
(1)「露出服」の意味
(2)「家で2人きり」の意味
(3)避妊方法の誤解

…などなど。

特に女子が熱心に聞いており、
講義終了後に「面白かったです!」と駆け寄ってきてくれる学生も。

女子は男子にこういう話、知って欲しいんだよね。

この日語った内容の詳細は
拙著『性情報リテラシー』に詰まっています!

ちなみに下村氏とは
私がテレビ局を退職し、
カナダでメディア・リテラシーを研究していた頃からのお付き合い。
帰国後も何かと情報交換をさせて頂いている。

ひゃ~、初対面からもう9年や。

【参考文献】
最新刊!性教育とメディア・リテラシー

Photo_2
『性情報リテラシー』


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
 リテラシー教育はどうあるべきか? 

 


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2012年12月 4日 (火)

12月12日発売!『性情報リテラシー』10.危うい避妊知識

Photo 前回お知らせした最新刊 『性情報リテラシー』の
表紙デザインが完成しました!
女子と男子の恋愛コミュニケーションがハッピーになりますように、との願いを
仲良し象さんに込めて……。

さらに発売日も決定。今月12日です!

今回は電子書籍なので、
出版社を経由しないのです。私にとっても初の試み。

なぜこのような形に挑戦したかというと……

その理由は、発売日に明らかにしましょう。

では、第10回を始めます。ダイジェスト版はこれが最終回!

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メッセージ 
前回

『性情報リテラシー』10.危うい避妊知識 (新聞連載・最終回)


外に出すのって、避妊じゃないんですか!?
驚きの声を上げるのはケンジ(
関連情報)。「避妊の一種かと思ってました。周りにも、そう信じてるヤツは多いと思います。AVでしょっちゅう、その場面出てくるし」

私が大学生男子に実施したアンケートでは、性交時の避妊方法として膣外射精を利用する者は2割を超した。だが実は、射精前の男性器からも、精子が含まれる液体は出ている。射精のときだけ膣外に出しても手遅れであり、避妊効果はない。

サトシ(関連情報)は、学校の性教育で「避妊にはコンドームを付けるべき」と知識としては学んだ。しかし、コンドームが手元になくても性交をしてしまう。

「大丈夫じゃないかと思ってしまうんです。根拠はないけど、なんとなく。AVを見ていても、コンドームを付ける場面はあまりないですし」

サトシは、「妊娠したら堕ろせばいい」と考えているようだった。中絶手術とは、女性の子宮に長い金属製のハサミのような器具をさし入れ、胎児をかき出す行為だ。これが女性の心と体に多大な負担をかけ、場合によっては2度と妊娠できなくなる可能性があることを、知っているのだろうか。 
「そうなんですか……聞いたことなかったです」

 女子にも、膣外射精の利用者は2割近くいる。

「相手がそういう人だから。大丈夫なのか、少し不安です」
「彼氏はコンドームが嫌いだったので、我慢していた」
「『ゴム着けて』って言って、場の空気が悪くなるのが嫌」

寄せられた声からは、女子たちが相手に流されている様子が伺える。

「彼氏とのHは初回が重要」と強調するのはキョウコ(関連情報)。挿入の前に「もちろんゴム付けるよね」と確認するという。

「コンドームを使っても、途中で破れたりしたら
100%安全じゃないことへの不安は結構あります。怖いからHしたくない、とか思って。だからこそ避妊は最低限のマナー。例え女の子が『きょうは安全日だからゴム付けなくていいよ』と言ったとしても、それを諭すぐらいの男じゃないとダメですね」

ちなみに「安全日」も実は危ない。排卵が必ずしも規則正しく起きるとは限らず、精子は一週間ほど体内で生きていることもある。避妊法としてはあてにならない。

女子の性交は、常に妊娠・中絶への恐怖と背中合わせだ。万が一望まない妊娠をして、心身ともに傷つくのは自分である。よくよく相手を見極め、自分を大切にして欲しい。

エリ(関連情報)は言う。

「うちみたいに偏差値が高い大学でも、コンドームを付ける男子と付けない男子に分かれますね。『大丈夫だよ』って、根拠のない自信があるみたい。お前が大丈夫なんじゃねーよ、みたいな。体が痛むのは女なんだよ、と思います」


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2012年11月28日 (水)

書籍化へ!『性情報リテラシー』9.演技ですか?

*「性リテ」ファンの皆さま、いつも御支持ありがとうございます。
今回はビッグニュースを。

この『性情報リテラシー』の完全版が、出版されることになりました!
しかも最先端の(?)電子書籍として。

・青少年はメディアの性情報にどのように接し、自らの性意識・性行動にどう反映させているのか?
・女子向けと男子向けの性情報の違いとは?
・メディアの性情報の歴史と内容分析
・女子と男子がメディアに求める 「こんな性情報が欲しい!」
・「性的有害情報対策」としてリテラシー教育はどうあるべきか

……等々、これまで正面から取り上げられることのなかった「性情報」をめぐる問題を詳細に語ります。

恋人との性的コミュニケーションに悩む若者のみんなや、
夫婦生活にいまひとつ納得がいかない方々におすすめ。
また、性教育や性的有害情報対策に取り組む教育・行政関係者にとっても、
貴重な資料となるでしょう。

出版時期は年内を予定。
最新情報は逐次ブログに掲載します。
チェックが面倒なあなたはメルマガ配信をどうぞ

では、第9回を始めます。

-----------------------------------------------------------------------
メッセージ 
前回


『性情報リテラシー』9.演技ですか?(新聞連載) 


相手の反応次第で、燃えもすれば冷めもする。性交の最中、男子は女子にどのような反応を期待するのだろうか。

「声を出してほしいですね」と言うのはマサユキ(関連情報)。
「AV女優のような反応があったら嬉しいです。声を出さないと、『あ、出さないんだ』と思っちゃう」

「恥じらい」を重視するのはケンジ21)。有名私立大学の経済学部に通う4年生のケンジは、新聞記者をしている父親の転勤で、小学校2年生までを北米、その後中学校2年生までを東欧で暮らした。国際性を買われてか、ケンジはこの取材の数日後に大手商社から内定をもらっている。

「女性は恥じらうのが普通、っていう認識があるので、『普通』が燃えるんです。漫画やアニメに『女の子はこうあって欲しい』的なイメージが多いから、清純な子への願望はありますね」

私が男子学生に実施したアンケートによれば、「声を出して欲しい」と望む者は75%。「恥じらって」は42%。さらに「『良かった』と言って」が67%に上った。

「良かったかどうか、ほんと気になりますね。フィードバックが何にしても欲しいじゃないですか、就職試験の面接のように」と、就職活動中のマサユキは言う。 

結局は、メディアに登場する女性像を、目の前の相手に再現してもらいたいようだ。だが、現実の女性の反応が虚構だったとしたら……。

「全部、演技でした」

赤裸々に告白するのはアユミ(関連情報)。
「気分が乗らないときは感じているフリをします。場を盛り上げないと、相手が終わらないじゃないですか。だから声をAVっぽく出すんです」

アユミは、彼氏と一緒にAVを見ることが多かった。
AVで描かれる女性像に、自分自身を合わせていたのである。
「気持ち良くないと相手に言うと、傷ついちゃうと思うんです。かわいそうだから、『私が
30分ぐらい我慢すればいい』と考えちゃいますね」

エリ(関連情報 )は「恥じらい」を演出する。
「『ちょっとやだ、恥ずかしい』とか、わざと言うことありますよ。男の子が見る漫画には必ずドジな子が出てきて、モテる設定なんですよ。ドジ踏んで『キャー恥ずかしい』とか言っている子が好きなんでしょ、みたいな」

女子学生へのアンケート結果では、「演技は全くしたことがない」という者は、なんと2割にも満たなかった。演技の内容は、「たいして気持ち良くなくても『良かった』と言う」が57%でトップ。「あまり感じていなくても声を出す」が僅差で後を追う。

メディアを模倣して無理を重ねる女子。しかし、それが相手のためになるだろうか。
「こちらを喜ばせるために嘘をつくぐらいなら、本音を言って欲しい」とヒロト(関連情報)。
演じていては、性をめぐる2人の距離はいつまでも縮まらない。

続く

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2012年11月 1日 (木)

「恋愛リテラシー」の大学講義

今年の前期は女子大にて「メディア・リテラシー」の講義を担当した。

講義は2部構成。
まずはニュースや広告、映画を題材にしながら、
メディアが発信する情報をコントロールする仕組みや
私たちの価値観に与える影響について、読み解き方を学んでもらう。
いわば「情報の受け手」としての能力を高めるための内容だ。

続いて、
自分たちでも実際にテーマを決めて取材をし、
プレゼンテーションをしてもらう。
「情報の作り手」として、効果的な発信の手法を学ぶのである。

この大学の教壇に立つのは昨年に続き2期目。
果たして学生間のクチコミ効果なのか(?)、今期は昨年比3倍の受講希望者が集まり、
抽選になってしまった。外れた皆さんには申し訳ない。

さて、一連の講義の中でも好評だったのが
「恋愛」をメディア・リテラシーの視点で読み解くものだ。

・メディアは「恋愛」をどう描くか
・女子と男子によるメディアの恋愛情報利用の現状
・女子向け、男子向けのメディアの恋愛情報に潜む誤解
・恋愛情報のズレが引き起こす女男間の「性コミュニケーション」のズレ
・「デートDV」被害に遭わないために

……といったことをお話。
学生たちにとっては非常に身近なテーマでもあり、
その後のレポートで、「私もこんな体験をしたことがあります」と
打ち明けてくる学生もいた。

『恋愛リテラシー』の講義は今後も開講予定。
他大学での講義についてもお受けしている

なお、
メディアの恋愛情報に踊らされた女子と男子のトラブルについては、
私が現場で取材したルポを刊行

学期終了後、学生たちからは沢山の感想が寄せられた:

・「面白い授業内容で、ためになる事がたくさん学べた」
・「内容が理解しやすくて良かった」

・「メディアについて知らない事が沢山あって驚いた」
・「とても楽しかったです!もっとこういう授業を持って欲しい」
・「講義がわかりやすく、女性目線で面白かった」
・「非常に面白かった。興味深い内容ばかりで、もっと掘り下げて聞いてみたいと思った」
・「メディアに対する考え方が少し変わった」
・「メディアが行なう印象操作について知れて面白かった」
・「メディアの裏側や意図しているものがわかった」
・「発信者の経験が出来て面白い授業だった」
・「情報は操作できるのだと知った」
・「大学の講義を受けないと聞けないような内容だったので満足した」
・「メディアに対する目をもっと養おうと思った」
・「新しい視点からメディアを見ることが出来て良かった」
・「情報を発信する側になってみてわかったことがあった」
・「メディアを鵜呑みにするのではなく、色々なところから調べて、情報を判断することの重要さを学んだ」
・「メディア・リテラシー能力が低い現在の自分を変えていかなくてはいけないと感じた」

そして、こんな感想も。ごもっともであります:

「日本人がメディアに踊らされるのは、メディア・リテラシーを知らないからでは?」


■関連情報 ・メディア・リテラシーの大学講義
         ・慶応白熱教室
          ・慶応大学ラスト講義


・【お知らせ】大学客員講義 受付スタート!


【参考文献】

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『性情報リテラシー』

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2012年6月21日 (木)

『性情報リテラシー』5.露出服の意味

メッセージ 
 >前回

(新聞連載) 

-------------

この女性と、最後までいけるかどうか。いざ誘う段階になると、相手の「OKサイン」を見極めようと、男子は様々に深読みをするようだ。

 ヒロト(仮名・22歳)は関西出身で、難関私立大学の文学部4年生。周囲からは「性豪」と呼ばれる。彼女はいるが、他にも数々の女の子と一晩だけの関係を繰り返してきたという。特に美形というわけではないものの、垂れ気味の目と少々ふっくらした体つきが愛嬌をかもし出す。卒業後はテレビ局でバラエティ番組を制作することを希望し、民放への就職が決まっている。

合コンで知り合った女の子とデートするとき、まず相手の服装をチェックする。「露出度が高い服を着ている場合は、『あ、こいつやる気かな』という目で見ちゃいますね。こっちが欲情してその気になります。雑誌にもそう書いてあったし」

 マサユキ(関連情報)も持論を熱く語る。「だって露出する必要がないでしょう。服を着て街を歩く以上、そこには公共性がある。だから露出が高い服を着て、その気があると思われるのは、申し訳ないが当然かなと」

誘いを断られて、傷つきたくない。そんな思いもあってか、「女性のOKサインをいかに見抜くか」は男性誌の永遠のテーマだ。40年近く前の男性週刊誌に、「女性の言葉、行動、目の輝きで分かる突撃の合図!」という特集が早くも登場している。なかでも、ミニスカートや胸の開いた服装は「大いに期待できるサイン」と指南されてきた。

 女性の考えはどうか。「露出に深い意味はないなー。好きな服を着ているだけじゃん」とバッサリ斬るのはキョウコ(関連情報「露出イコールその気があるとは、つながらないと思う」と否定する。だが男性に誤解を与えないよう、着るものには気をつけている。

「私は肩を出す服装が好きなんですけど、夜遅い時間に外を歩かなければならないときは、1枚はおるものを持っていきます。男友達と2人でドライブに行くときも、ミニスカートを履きたければ膝掛けを用意しますね。露出で誘っていると思われたら困るし」

私が大学生の女男を対象に実施したアンケート調査によれば、露出が高い服を「OKサイン」と考える男子は21%に上る。ところが、自分の露出にそのような意味を込める女子は4%に過ぎない。

 女性がどのような服を着るかは「好み」による部分も大きい。脚線美が自慢ならミニスカートを履きたくもなるが、必ずしも挑発しているわけではない。露出した肌を「見せびらかす」ことと、実際に「触らせる」ことには、雲泥の差があるためだ。

だが、このような心理は男性向けメディアにはわかりにくいと見える。痴漢の被害に遭った女性を、「露出する服を着ていたのが悪い」と逆に責める風潮すらある。勝手な誤解が、女子から服装の自由を奪う。

<続く

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