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2013年2月

2013年2月25日 (月)

性ビジネスの闇に堕ちた少女(新聞連載)

*新聞に以前連載したこの取材記事、反響が大きかったため全文を掲載する。
児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕者が出たこともある「着エロ」業界、
そこに自ら足を踏み入れる少女の心理とは。そして、行きつく先とは……。

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『性ビジネスの闇に堕ちた少女』

 「着エロ」という言葉を耳にするたび、A子(23)は体を固くする。「もし、あの写真を見られたら」

 白い肌に長い黒髪を持ち、スラリと背が高いA子。地方の高校を卒業後、上京して芸能事務所に所属した。テレビでちやほやされるようなタレントになりたかった。

「デ ビューへのステップ」として紹介された仕事は「着エロ」。「着衣したエロ」の略で、面積の小さい水着などを身に付けたまま、カメラに向かって卑わいなポー ズをとる。恥ずかしかったが、カメラマンやスタイリストが自分のためだけに動いてくれることに「嬉しさの方が大きかった」

 当時A子は19歳。だが撮影された画像は「16歳の女子高生」と謳われ、インターネット上で販売された。名前こそ偽名だが、素顔がさらされている。「別に嫌じゃなかったです。自分の姿を多くの人に見てもらえるのが、誇らしかったですね」

  幼い頃に母親を亡くし、父親一人の手で育てられた。大手メーカーで忙しく働く父は、A子にあまり構ってこなかったという。夜遊びや朝帰りをしても問い質されることもない。「認められていない」との思いがいつもあった。着エロはそんなA子が、自分の存在意義を確認出来る場だった。

「こういう仕事って、『お金のため』って言えば世間は納得するじゃないですか。私たちも面倒くさいから、とりあえずそう説明する。でも着エロをやってる子には、裕福な子や偏差値が高い大学の子もたくさんいますよ」

 着エロの世界は競争が激しい。若い子が次々と入ってくる。仕事は次第に来なくなった。「目が大きい方が仕事をもらえる」と事務所に言われ、瞼を二重に整形した。だが状況は変わらない。次に紹介されたのは、アダルトビデオの仕事だった。

 ビデオの撮影では、乱暴なプレイもされた。嫌だったが断ると次がないため、「いい子」でいた。その仕事も少なくなると、ソープランドに回された。それでも「必要とされている」との実感がA子を満足させた。

  足を洗ったのは、3年間の風俗業で貯めた800万円を当時の彼氏に持ち逃げされたから。現在は新たに結婚を約束した男性がいる。彼はA子の過去を全く知らない。着エロやAVの画像は、いまもネット上に漂っている。「婚約者には絶対にバレたくない。ポルノを撲滅させて欲しい」

 孤独や虚栄心につけ込む。それがポルノ・ビジネスだ。


(完・新聞連載)

【参考文献】

Photo_2
『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)

 望まない妊娠、中絶、デートDV……
  青少年の 「性的有害情報対策」としての
  メディア・リテラシー教育はどうあるべきか?

関連の動き色々


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2013年2月19日 (火)

桐朋学園芸術短期大学の教壇へ

桐朋学園芸術短期大学から、集中講義の担当依頼を頂いた。
女優の大竹しのぶ氏や歌舞伎役者の中村梅雀氏を輩出し、
演出家の蜷川幸雄氏が前学長を務めたことで知られる学校である。

しかし私と芸術のつながりといえば、
ピアノは「エリーゼのために」しか弾けないし(「乙女の祈り」には到達出来ず)、
ミュージカルもニューヨークのブロードウェイで「マンマ・ミーア!」を観たことぐらいはあるが
特段演劇マニアなわけでもなく、
アートに造詣が深いと言えるほどではない。全くない。

そんなアタクシになぜお声が?と思ったら、
学校側が拙著『オトナのメディア・リテラシー』をお読みになったそうで、
「演劇・音楽のスタッフやプロデューサーを目指す学生たちに
是非メディア・リテラシーを教えて欲しい」とのこと。

2 なるほど、確かに
芸術を通して社会にメッセージを発信する立場を目指す人々にとって、
「メディアの作り手の意図」や「メディアの情報が受け手に与える影響」を学ぶことは
重要であろう。
私の知識や経験がお役に立てれば幸いである。

というわけで、桐朋学園芸術短期大学の学生の皆さん、
よろしくお願いします。

ちなみに私は近く博士課程を修了することもあり
大学におけるこうした教育の機会には、出来るだけ貢献出来ればと考えている。
大学出張講義に関する詳細はこちら


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2013年2月15日 (金)

栃木&埼玉で「メディア・リテラシーとジェンダー」講演

年度末のこの時期は講演依頼が集中しており、
全国の様々な地域にお招き頂いている。
私のツイッターフェイスブックでは逐次報告しているが、
ブログでは全てを紹介出来ない事を御了承願いたい。

さて、
先日は栃木県男女共同参画センターにて
「メディア・リテラシー講座」を担当。
メディアの基本的な読み解き方と、ジェンダー表現に関する問題をお話させて頂いた。

この講座は募集開始からあっという間に定員オーバーし、締め切り後も応募が続いたとか。
メディア・リテラシーへの関心の高まりが伺える。

地元新聞社の取材も入るなか、参加した方々からは
「メディアに『裏』があることを確認できた」
「情報の意図を読み解くということを、具体的な事例でわかりやすく
説明されたのが良かった」
「今後のメディアとの関わりの参考になった」
「ニュースの作り方が理解できた」
「今後、テレビや新聞の見方が変わりそう」
などの感想を頂いた。

また、
埼玉県の上尾市男女共同参画推進センターでも
「メディアとうまく付き合う方法」と題して講演。

女性も男性も幅広い年代が参加下さり、
「うちのイベントでこんなに集まったのは初めてです!」と主催者の方。
参加した皆様から寄せられた声は以下の通り:

「知らないメディア・リテラシーについて初めて接することが出来、
とても良い内容でした」
「女性に対する偏った見方がメディアでされているということは、全く考えていなかったので
発見でした。これから気を付けて見たいと思います」
「日頃、心の中でモヤモヤしていたことが、ああそうだったのかとスッキリした気持ちになりました」
「わかりやすい説明で、楽しめる講座でした」
等々。

各地の皆様、
有難うございました!

【参考文献】
メディアとジェンダーの関係を知るには……
『性情報リテラシー』

Photo ・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?

 ⇒メッセージ&目次 



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2013年2月 6日 (水)

慶応大学院博士課程を今夏修了へ

「えっ、博士課程にいるなんて聞いてないよ?」と
驚いた方も多いことでしょう。
実は在籍しているんですねえこれが。

私は本業の傍ら、2010年秋より
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程にて
「メディアにおける青少年保護」を研究している。
論文執筆や学会発表もちょこちょこ行なっており
今夏には修了予定だ。

思えば私の人生、インプットとアウトプットの繰り返しである。
学部時代に日本とオーストラリアの大学で学び、
そこで得たものを還元しようとテレビ局記者を務めた。

30歳からはカナダとハワイの大学に留学し、
その内容を『オトナのメディア・リテラシー』など何冊かの本にまとめた。

そしていま、30代後半になって博士課程に飛び込み、
研究成果の一部は既に『性情報リテラシー』として公表したところだ。

人生80年時代に、学びの期間が最初の20年程度だけではもったいない。
貪欲に関心事を呑み込んでいくウワバミのような人生もイイんじゃないかと思うのである。

今後はこうした経験を基に、
青少年の健全育成やメディア政策、男女共同参画などの分野で
更なる貢献が出来れば嬉しい。
大学講義についてもお受けしている

そうそう、
アカデミズムの世界を部外者の立場で覗いてみて
興味深い点が沢山あったので(チョットここには書きづらいが)、
「ジャーナリストの目から見たアカデミズム」についても
機会があれば紹介したいっちゃんね。

Photo_2
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 テレビ局への就職活動から退職準備、
 留学、独立まで……
 「渡辺真由子の作り方」をギュギュッと凝縮!



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