大津市いじめ自殺、警察強制捜査の意義
今朝のテレビ朝日「モーニングバード」は
大津市の中2いじめ自殺を特集し、
私もコメンテーターを務めた。
中学校や市教委に警察が家宅捜索に入った背景や、
第3者委員会を立ち上げる際に注目すべきポイント等をお話。
さて、
警察がようやく動き出したことで、
今後の焦点の1つは「加害生徒を立件するか否か」になる。
立件する場合、遺族が真実を知る道は大きく開く可能性がある。
2008年に少年法が改正されたことにより、
加害者が12歳以上であれば罪の内容次第で、
家庭裁判所が少年審判の傍聴を被害者側に許可し得ることになったのだ。
加害少年の事件記録についても、2000年の法改正以降、
原則として閲覧やコピーが出来るようになった。
私がいじめ自殺事件の取材を始めた14年前は、
少年審判は原則非公開。
遺族たちは、子どもの身に起きた真実を知るために、
それこそ事件記録を見るためだけにも
裁判を起こさなければならなかったのだ。
あれから月日が流れ、
被害者を取り巻く司法環境は確実に変わってきている。
今後の警察の対応を見守りたい。
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