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2012年5月

2012年5月31日 (木)

『性情報リテラシー』2.女子の性の目覚め

メッセージ 
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(新聞連載) 

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家にお父さんが隠しているAVがあるんだ、見つけちゃった」。
キョウコ(仮名・21歳)が中学1年のとき、友人が興奮した様子で言ってきた。早速その子の家に女子だけで集まり、両親の外出中に鑑賞会を開いた。

「うわー気持ち悪いな、と思いました。写真と違って動きとかもすごくリアルで。でもその行為が何を意味するのか、ちゃんとはわかっていませんでした。みんなで『マジきもくない?』と言い合って、すぐ消しちゃった」

 キョウコは、有名私立大学の文学部4年に在籍している。北関東の中規模都市の出身だ。長い髪を一つに束ねて、ナチュラルメイク。太目の眉が素朴な面影を残している。卒業後は金融関連の会社に就職する予定だ。

「育った地域は自然が多くて、小学生時代は性的なメディアに触れることもあまりなかったんですけど、
中学校へ上がると激変しましたね」と振り返る。

 日本性教育協会の調べ(2005)によれば、女子が性的関心を初めて持つのは平均12.99歳で、男子の12.27歳と大差はない。小学校高学年から始まる性教育に「寝た子を起こすのではないか」との議論は根強いが、子どもたちはとっくに目覚めている。 

 意図せず性的メディアを目にしてしまう子どもも多い。場所は他ならぬ「家庭」だ。父親が隠し持っていたポルノを見つけ、「ショックだった」「汚らわしいと思った」などの声が寄せられた。児童虐待防止法は、子どもにポルノを見せることを「性的虐待」と定めている。

女子が育つ過程で接する性的なメディアは、紙媒体中心の傾向がある。ファッション誌が「性」に関する特集を頻繁に組むためだ。「私の初体験談」「テクニック自慢」など、なかなかに赤裸々である。背伸びしたがる女子は小学校高学年から読み始め、耳年増になっていく。最近は、イラストが多用されたティーンズラブ小説や同人誌、ケータイ小説も、過激な性描写で人気を集める。こうしたメディアは18歳未満でも堂々と入手でき、表紙の絵柄が可愛らしいので親にばれにくい。

一方、映像系メディアへの接触率は極端に低い。AV視聴経験がある高校生女子は17%で、同男子の59%に比べ3分の1以下だ(日本性教育協会)。AVに興味がなくはないだろうが、女子には入手しづらいようである。

キョウコは女友達数人と、思い切ってレンタル店のAVコーナーに入ったことがある。

「でも1人では行きにくいです。あのコーナーって仕切りで閉鎖された空間だし、中が見えないから、もし男の人がいたらなんか嫌だなと。そもそも男性向けのAVは充実しているのに、女性向けはほとんどないじゃないですか。作ればいいの に、と思いますね」

女性の性欲や性的好奇心はいまだ、男性のそれほどには社会的に認知も肯定もされていない。「女のくせにはしたない」という規範は残る。若者も、それを感じ取っている。

 

続く

『性情報リテラシー』が本になりました!

Photo ・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?

 ⇒メッセージ&目次   


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2012年5月25日 (金)

『性情報リテラシー』1.性情報の氾濫のなかで

メッセージ

(新聞連載) 

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「日本人の性生活満足度は15%で、世界最下位」。
英デュレックス社が
2007年、世界26ヵ国の18歳以上を対象に実施した調査結果である。私の周りの大学生に聞くと、確かに性生活への悩みを抱えた者は多い。特に目立つのは、女子は「彼氏がメディアの性情報を真似する」、男子は「彼女の反応がメディアと違う」といった、メディアに起因する戸惑いだ。

コンビ二の本棚や電車の中吊り、ビデオにネット……。性情報の氾濫ぶりは世界的にも突出するこの国で、性をめぐるコミュニケーションが貧弱化しているのはなぜなのか。本連載では、若者の「性」とメディアの性情報との関係を探る。

そもそも、いまの若者は子ども時代、どのような性的メディア体験を積み上げて来たのだろうか。

21歳のマサユキ(仮名)。色白で髪や目の色素も薄く、中性的な雰囲気を持つ。
この就職難にも関わらず、商社やIT系など4社から内定を得、どこへ進むか迷い中だという。

最近、大学内で彼女が出来たが、それまでは1人の女性とじっくり付き合ったことがない。
千葉の進学校から現役で難関私立大学に入り、文学部4年に在籍するマサユキは、自分の性的メディア遍歴を
「知識先行型」だと語る。 

 初めてアダルトビデオ(AV)を見たのは、小学5年生の時だ。友人が近所の公園で拾ってきた。
「小5でもAVへの興味は思いっきりありますね。モザイク が多かったから、あまり衝撃は覚えませんでした。
裸自体はグラビアとかで散々見ていたし。AVは小学校の教室で回されていましたよ、女子の間でも」

日本性教育協会の調べ(2005) によると、中学生男子の約2割にはAV視聴経験がある。この数値は、高校生になると約6割に跳ね上がる。入手経路は道端での拾得が多い。所有者が無造作に捨てることで、子どもの目に触れやすくなっている。「兄の会員証を使いレンタルした」「古本屋で中古ビデオを買った」とのケースもある。
18歳未満へのAV販売等は規制されているが、半ば有名無実化しているのが現状だ。

 さらに、現在20歳前後の若者は思春期に入る頃、インターネットや携帯電話の登場によるIT革命に遭遇した。
これが、彼らの性的メディア環境を大きく変える。なにしろ未成年でも性情報は見放題、しかも無料である。

マサユキは中学生になると、アダルトサイトにはまった。
最初は親の目を盗んでパソコンを使い、その後は携帯で。日毎に過激な動画を好むようになった。
「ネットだと、無修正の裏モノにもアクセスしやすいじゃないですか。一回見てしまうと、さらにそれを求めるようになる。モザイクがかかっていると物足りなくなるんです」

 子どもの頃から手軽に性情報を手に入れられた世代。
蓄積された情報が彼らの性行動にどう反映されるのか、検証していく。

続く

『性情報リテラシー』が本になりました!

Photo ・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
リテラシー教育はどうあるべきか?

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2012年5月22日 (火)

緊急連載!『性情報リテラシー』~メッセージ

スマートフォン(スマホ)の青少年への普及が上昇傾向にあり、
「今後購入したい」と考えている15歳~19歳の男女も6割を超えていることが、
最近の調査で明らかになった。

従来の携帯電話向けフィルタリングではスマホへの対応が技術的に難しいとされ、
子どもがスマホを利用する場合でも、有害サイトへのアクセスが
実質無制限になりかねないとの懸念が出ている。

保護者が特に心配なのは、いわゆるアダルトサイトが発信する過激な性的有害情報を
我が子が目にし、性に対する歪んだ価値観を身につけてしまうことだろう。

技術的な規制には限界がある。そこで必要になるのが『性情報リテラシー』教育だ。

アダルトサイトを始めとするメディアが発信する性的有害情報にはどのような特徴があり、
どんなテクニックを使って、子どもたちの性意識・性行動にどう影響を与えているのか?
「性的有害情報が青少年にもたらす影響」をまず大人が読み解き、理解することで、
子どもが性情報を鵜呑みにせず自分の頭で判断出来るよう、導いていかねばならない。

私は過日、共同通信を介し複数の新聞紙上で、「若者の性とメディア」をめぐる
現状と問題点、対策について取材・分析する連載を行なった

読み逃したあなたにも一緒にこの問題を考えてもらうため、
ここに緊急公開しよう。

 【「性情報リテラシー」が必要なのは子どもだけではない】

あなたが過去の性的関係を振り返ったとき、
「そんなつもりじゃなかったのに、男性に強引に迫られた」
「女性の意図を誤解した行動をして、気まずくなった」
といった経験はないだろうか。

無理強いをする性行動は、「デートDV」の1つでもある。
取材を進めるなかで、大学生の女子たちが
日常的にデートDVの被害に遭っていることも明らかになった。

なぜ、異性間の性的コミュニケーションにはズレが生じてしまうのか。
あなた自身は、メディアの性情報をどのように利用してきたのか。
当事者としてもお読み頂きたい。

ではいよいよ次回から、始まり始まり。

続く

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『性情報リテラシー』が本になりました!
Photo_2
『性情報リテラシー』


・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、
 自らの性行動・性意識にどう反映させているのか?

・「性的有害情報対策」としての
 リテラシー教育はどうあるべきか? 

 


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2012年5月21日 (月)

Facebookをオープン

Campus_fall2006_025

ついにFacebookを始めてしまった。
もともとFacebookは、画面にゴチャ~ッと文字や写真が並んでいる感じとか、
ユーザーの行動をいちいち紹介するところ(誰それと友達になりましたとか、趣味項目を追加しましたとか)が
煩わしそうで敬遠していた。

ところが、私が所属する某研究会が
「今後すべての情報をFacebook上でやり取りします!」と宣言したため、
始めざるを得なくなったのである。
時代の流れに押されたって感じですかねえ。

まぁやってみると、
ツイッターの内容とブログの更新を一覧で表示出来、
私が発信する情報の集約場所としては便利。

「Subscribe購読」に登録すれば
面識のないあなたにも読んでもらうことが可能なので、
宜しければどうぞ

冒頭の画像は、私のFacebookのカバーフォト。
カナダで在籍したSimon Fraser Universityである。
山のてっぺんにあり、秋の紅葉鑑賞はおススメだ。

それにしても、私が留学した6年前、
北米の若者が夢中になるSNSといえば
「Myspace」だったのだが……。



2012年5月18日 (金)

『就活&独立論』 第2ステージへ!

すっかり更新が滞り、失礼しました。
原稿の締め切りやら大学の研究やらが重なり、
しばらくガンジガラメの状態だったのであります。

さて、そんな中でも何とか続けてきたのが、
御好評頂いているメールマガジン
『就活&独立論~好きなように生きる!技術』

「30歳までに独立する」との思いのもと
私がどのように就職活動を行ない、
入社後は如何に計画を立てて将来への準備をしたかを、
詳細に解説するものである。

就職活動の話は一通り終わり、
今月からいよいよ、新入社員時代のエピソードへと
話題が移ることになった。

・希望部署へ配属されるためには?
・たくさん仕事を振ってもらうためには?
といった、新人にこそ必要なノウハウを公開中。

最近流行りの「ノマド」になりたい方にも、
お役に立つかもしれません。

なお、就職活動関連の人気記事
『「青田買い」の裏事情』は、サンプル版でお読み頂ける
バックナンバーもチェックすれば、さらに概要がつかめるだろう。

私が独立を目指してあれこれ模索していた時期に
こういう情報に出会っていればどんなに良かったか、
という気持ちで書いている。

背中を押されたいあなた、毎週メルマガでお会いしましょう!


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