いじめ自殺と「親の知る権利」とマスコミの温度
いじめ自殺事件の遺族などで構成される
NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」が、
民主党の千葉景子議員に
「親の知る権利を求める要望書」を手渡した。
千葉氏は以前からこの問題に取り組む姿勢を示していた。
今回、政治的な制約のもと
法務大臣としてではなく一議員として受け取ったとのことだが、
これを機に「知る権利」の確立へ向けた動きが
前進することを願う。
いじめで生徒が亡くなっても
学校側は、その子の日頃の様子や
クラスメートからのアンケート結果といった情報を、
遺族に知らせようとしない。
裁判で不利になることを怖れているのである。
詳しくは以前の記事を参照。
私は、この法人理事の小森美登里氏と
10年ほど前に知り合った。
当時、私が取材を担当した
ニュースステーションのいじめ自殺特集を見て、
小森氏が手紙をくれたのだ。
高一の娘をいじめ自殺で亡くしたばかりだった。
以降も、私はいじめ自殺事件の取材を続けている。
子どもを亡くした遺族が精神を侵され、
10年後には薬漬けになる現実を見てきた。
それにしても
いじめ自殺報道が相次いだ2年前の同会シンポジウムでは
会場を「メディア・スクラム」状態にしていた全キー局のカメラ、
今回は一台も見当たらなかった。
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