海外の違法・有害サイト対策
2週間にわたる海外調査から帰国した。
日本ではいつの間にか政権交代が現実のものとなっており、
テレビニュースに登場する顔ぶれもすっかり変わり、
浦島太郎状態である。
さて、今回の調査テーマは
『有害サイトに対する情報モラル教育と規制のあり方の国際比較』。
まずはフィンランドの教育省を訪問し、
教育プログラムの策定を担当する方に話を聞いた。
フィンランドでは、ネット規制よりも「使い方」の教育に力を入れているという。子どもの自主性や判断力を伸ばそうとしている。
この国が、国際的な学力テスト(PISA)でトップを維持する理由が
わかったような気がした。
また、フィンランド最大のSNSを運営する企業へも
インタビューを行なった。
日本でいうmixiのようなサイトだが、発生するトラブルには
日本とは異なる点もある。
有害情報に対しても、独自の策を取っている。
ちなみに広報のお兄さんはなぜかヒッピースタイル。
この他、イギリスでは違法・有害サイト対策に特化した政府機関、
カナダでは児童ポルノ対策の現状などを調査した。
今回の調査は某メディア系財団が助成する共同研究で、
成果は年度末に論文にまとめる予定である。
日本の有害サイト・児童ポルノ対策のあり方について、
新しい提言をすることになるだろう。
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