2009年12月11日 (金)

石川県の「携帯持たせない条例」を調査

石川県を訪れた。
「違法・有害サイト対策の国際比較調査」の関係である。

石川県は今年6月、
いしかわ子ども総合条例にて
「防犯など特別な場合を除き、
小中学生に携帯電話を持たせない」
ことを保護者の努力義務と定めた。
全国で初の試みだ。

今回の取材では、
県の関係部署の方々にお話を伺った。
この条例は、自民党会派が主導した議員提案だという。
県としては、「知る権利」や「教育権」の侵害への懸念も
抱いたが、最終的に議員の賛成多数で可決された。
以前から地元のPTA連合会でも
「携帯を持たせない」とする宣言文を出していたというから、
このような規制を受け入れる土壌はあったのだろう。
県民気質かも……と感じる私は金沢出身。

だが、携帯は「正しく」使えば楽しく便利な道具である。
家庭環境や友人関係に悩み、
携帯が唯一の「逃げ場」になっている子どももいる。
子どもたちから逃げ場を取り上げるなら、
大人がそれに代わるものを提供してやらねばならない。

大人たちは、子どもに規制を押し付けるだけでなく、
自らも変わる覚悟があるのだろうか?

「携帯持たせない条例」はいよいよ来月1日施行。
この条例に関する詳細な調査結果は
来年発行の論文にまとめる。

Photo こちらは近江町市場の海鮮丼。
          これで1500円也。

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2009年11月20日 (金)

いじめ自殺と「親の知る権利」とマスコミの温度

200911trimmed いじめ自殺事件の遺族などで構成される
NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」が、
民主党の千葉景子議員に
「親の知る権利を求める要望書」を手渡した。
千葉氏は以前からこの問題に取り組む姿勢を示していた
今回、政治的な制約のもと
法務大臣としてではなく一議員として受け取ったとのことだが、
これを機に「知る権利」の確立へ向けた動きが
前進することを願う。

いじめで生徒が亡くなっても
学校側は、その子の日頃の様子や
クラスメートからのアンケート結果といった情報を、
遺族に知らせようとしない。
裁判で不利になることを怖れているのである。
詳しくは以前の記事を参照。

私は、この法人理事の小森美登里氏と
10年ほど前に知り合った。
当時、私が取材を担当した
ニュースステーションのいじめ自殺特集を見て、
小森氏が手紙をくれたのだ。
高一の娘をいじめ自殺で亡くしたばかりだった。

以降も、私はいじめ自殺事件の取材を続けている。
子どもを亡くした遺族が精神を侵され、
10年後には薬漬けになる現実を見てきた。

それにしても
いじめ自殺報道が相次いだ2年前の同会シンポジウムでは
会場を「メディア・スクラム」状態にしていた全キー局のカメラ、
今回は一台も見当たらなかった。

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2009年11月 9日 (月)

「児童ポルノ」新聞連載と「ネットいじめ」講演

西日本新聞に連載しているコラム
「ケータイ時代の子どもたち」。
今月7日(土)のテーマは
「児童ポルノの闇に落ちて」。

ある女性が、「着エロ」を機に
児童ポルノの世界に足を踏み入れ、
風俗の深みへとはまっていった実態を
ルポした。

女性たちがポルノに出演する理由は様々だ。
「自ら選んだ」場合でも、紐解いていけば
家庭での虐待や精神障害、貧困などの問題が
背景に潜んでいることがある。
性風俗産業は、甘い言葉で
彼女たちを搾取する。

一読したい方は
西日本新聞社にお問い合わせを。
21日掲載分では
「児童ポルノの現状と規制」について述べる。

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会津若松市で
「ネットいじめの真実と大人の役割」について
講演を行なった。
福島県教職員組合の主催。

年配の先生方はネットいじめについてよく知らず
生徒間トラブルへの対応に苦慮しておられたそうだが、
講演後に「内容がストンと頭の引き出しに入りました」
と言って頂いた。

私の講演では、ネットや携帯電話へのリテラシー対策に加え、
「いじめ被害者への誤解」や「加害者ケアの重要性」についても
お話している。
まずは、子どもの実態に向き合うことである。

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☆バンクーバーオリンピック記念連載!
『30歳からの留学を成功させるコツ』

第3回 「同性間結婚 ついに合法化へ」

第2回 「大学と授業の実態」


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バンクーバーオリンピック記念!現地事情レポート

Photoバンクーバー五輪まで4ヵ月を切った。
バンクーバーといえば、私がかつて2年間留学し、
大変思い出深い土地である。

そこで五輪開催を記念し、現地レポート連載
『30歳からの留学を成功させるコツ』
を開始しよう。
バンクーバーの社会、暮らし、文化、留学など
リアルな情報をお伝えする。

もともとは2005年から2006年にかけ
アルクに掲載されたものだが、既に終了したため
現在は上記のサイトでしか読むことは出来ない。
私の留学時代のあどけない写真も載るかもしれません。

☆『30歳からの留学を成功させるコツ』
 第1回 「私がカナダを選んだ理由~そのイメージと現実」
      (バンクーバー五輪記念コインの写真付き)

冒頭画像は、早朝の明治神宮にて知人が発見した
「神の手のなせる技」。

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2009年10月21日 (水)

韓国の違法・有害サイト対策

9月に欧米を訪問した
『有害サイトに対する情報モラル教育と規制のあり方の
国際比較』の調査。
今月は韓国へ行ってきた。
携帯電話会社(キャリア)や違法・有害情報の審議機関を取材。

韓国ではインターネット利用者の
住民登録番号がわかるようになっているため、
違法・有害サイトに対する年齢に応じた規制が可能だという。
日本で見られるアダルトコンテンツなどの年齢確認システムは
形骸化しているが、有効性を持たせるには
ここまで徹底するしかないのだろうか。
とはいえそんな韓国の住民登録番号制にも抜け道はあり、
色々とトラブルが発生しているようだ。

携帯電話の利用に関しても
世界的に進んでいるとされる韓国だが、
日本とは使い方が違う。
また、韓国に多い教育熱心な親へ向け、
某携帯キャリアは
子どもをネットの危険から守る特別サービスを提供している。
日本にはまだないサービスのため、提携したいそうだ。

今回の調査結果は、欧米の違法・有害サイト対策事情と合わせ
近く論文にまとめる予定である。
日本の違法・有害サイト対策へ新たな道筋を示したい。

****ところで、この記事の右側に
青い鳥が羽ばたいていることにお気づきだろうか?
そう、Twitterを始めたのであります。
あなたも登録&フォローしてみまっし。

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2009年10月19日 (月)

メディアリテラシーとジェンダー講演

「メディアは真実を伝えているか
 ~女性が登場するときの作り手の意図を考える~」
とのテーマで、調布市男女共同参画推進課が主催する
講座の講師を務めた。

前半でメディア・リテラシーの基本的な理論をお話し、
後半では新聞記事や週刊誌の見出し、
CMなどの例を挙げながら
女性の描かれ方について解説した。
メディア・リテラシーの話とジェンダー分析の話が
セットになって凝縮された、
自分で言うのもアレだがお得な講座である。

主催者の方は2年前に
拙著『オトナのメディア・リテラシー』を読み、
以来ずっとこの講座の企画を温めていたという。
有難いことです。

参加したのは
若い母親から年配の女性まで様々。
幼い子どもがいるという母親の方は、
「CMや雑誌で見る母親はみな優しくて笑顔で、
自分もあんな風に完璧な母親にならねばと
焦っていた。でも現実は子どもにイライラすることも
あり、ダメな親だと落ち込んでいた。
きょうの話を聞いて、心が軽くなった」
と感想を述べておられた。

メディアが発信するジェンダー像は、
知らず知らずの内に
自分の価値観に取り込まれるのである。

メディアとジェンダーの関係を理解するには

オトナのメディア・リテラシー

著者:渡辺 真由子

オトナのメディア・リテラシー

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2009年10月 6日 (火)

多様性と自閉症

慶応大学で秋学期の講義がスタートした。
私が担当するのは「メディア特殊講義」。
もちろん、メディアリテラシーを教える。

今学期はキーワードを「多様性」とした。
私たちが暮らす社会には、
人種、性別、障がい、セクシュアリティといった面で
様々な立場の人がいる。
大手メディアが発信する情報は基本的に
「主流派」の人々(日本人で健常者で異性愛者)へ向けたものだが、
多様性への意識が欠けた社会は「少数派」の人々を生き辛くさせる。
無知は偏見につながるからだ。

誰もが人間らしく伸び伸びと生きられる社会にするために、
メディアに何が出来るか? これを学生たちに考えてほしい。
そのような社会を実現することは、
私にとってのライフ・ワークでもある。

初回の講義では、私がテレビ局時代に制作したドキュメンタリー
『イルカが癒す自閉症』 を見てもらった。
自閉症の男児が、国内の水族館でイルカセラピーを受ける過程を
追ったものである。
自閉症は「生まれつき」の脳障害で、500人に1人程度の割合で
発生するとされる身近なものだ。
作品では、自閉症の子どもがどのような言動をし、
親はどんな思いでいるか、といったことを伝える。

なお最近、講演に行く先々で
私の過去の作品を見てみたい、とお声掛け頂くことが増えた。
上映会の企画を希望される団体には、
出来るだけご協力したいと思う。
上映対象の作品としては、「自閉症」の他に
「いじめと少年法」「報道と人権(メディア・リテラシー)」がある。
詳しくはこちら。

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2009年9月14日 (月)

海外の違法・有害サイト対策

1

2週間にわたる海外調査から帰国した。
日本ではいつの間にか政権交代が現実のものとなっており、
テレビニュースに登場する顔ぶれもすっかり変わり、
浦島太郎状態である。

さて、今回の調査テーマは
『有害サイトに対する情報モラル教育と規制のあり方の国際比較』。
まずはフィンランドの教育省を訪問し、
教育プログラムの策定を担当する方に話を聞いた。
フィンランドでは、ネット規制よりも「使い方」の教育に力を入れているという。子どもの自主性や判断力を伸ばそうとしている。
この国が、国際的な学力テスト(PISA)でトップを維持する理由が
わかったような気がした。

1_2

また、フィンランド最大のSNSを運営する企業へも
インタビューを行なった。
日本でいうmixiのようなサイトだが、発生するトラブルには
日本とは異なる点もある。
有害情報に対しても、独自の策を取っている。
ちなみに広報のお兄さんはなぜかヒッピースタイル。

この他、イギリスでは違法・有害サイト対策に特化した政府機関、
カナダでは児童ポルノ対策の現状などを調査した。
今回の調査は某メディア系財団が助成する共同研究で、
成果は年度末に論文にまとめる予定である。
日本の有害サイト・児童ポルノ対策のあり方について、
新しい提言をすることになるだろう。

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2009年8月28日 (金)

不在のお知らせ

8月29日~9月11日は
大学の海外調査のため不在です。
この間に頂くご連絡への返信は
遅れる場合があります。

ちなみに研究テーマは
『有害サイトに対する情報モラル教育と規制のあり方の国際比較』。
特に今回は、【性的】サイトや児童ポルノへの対策に注目!
フィンランドとイギリス、カナダを訪ねます。

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2009年8月24日 (月)

「テレビとの付き合い方」コメント&メディア・リテラシー講演

Photo_2 発売中の「日経キッズプラス10月号」で、
テレビとの付き合い方についてコメントしている。

「ドラマの暴力シーンや人を殺す場面など、

子どもの心への影響が心配です」

「現実の残酷なニュースが、子どもの心に影響を

与えないか心配です」

・・・という保護者の悩みに答える形式だ。

興味のある方はご一読を。


また先週末は、
盛岡青年会議所が主催するイベントにて
メディア・リテラシーをテーマに講演した。

このイベントは「つなげる」がキーワード。
午前の部は「市民と情報をつなげる力」として
私が担当し、
午後の部は「人とひととをつなげる力」として

杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が務められた。

講演後は主催者の方のご案内で
盛岡名物、わんこそばを初体験。
最初は楽しむ余裕があったが
だんだん、次から次へとそばを注がれるのが
苦行に思えてくる・・・。

女性の平均は約40杯らしい。
私は、65杯食べました。
その後はしばらく身動き出来なかったが。
下記の写真は、貴重な(?)シャッターチャンスを
収めたものであります↓

Morioka_wankosoba

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